沖に流されてから

虚構織り交ぜています

プライドと偏見

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/1151/photo/e29c9713785bbce1/320.jpg?1469170697

映画.comより)

プライドと偏見」を観た。
200年以上前に執筆された原作は、ジェーン・オースティン執筆。
ストーリーはいたって簡単で、いわゆる"boy meets girl"。
話の筋もよくあるような、なんて事ない恋愛ものなのに、グイグイ引き込まれるのは細かな人物描写のなせる技。全ての登場人物にリアリティと人間味がある。
原作は昔から読み継がれていて、ボリウッドでも制作されてるのが面白い。
(「踊るマハラジャ」とかばかばかしくって大好き)


当時、結婚は大きな関心ごとで、娘たちはより安定した生活を求め、夫を見つけなければならない。器量がとても大切になってくるし、お互いの気持ちが通じ合っていても家柄や資産のバランスが取れていないと結婚はできない。望まぬ結婚であったとしても、20も後半になれば生活を保障し、保護してくれる求婚者を断ることは難しい。あきらめとともに折り合いをつけなくちゃならない。
 
私が生まれた時代と場所が、女でも、一人で暮らしていく分には困らない程度の仕事に就く事が出来る状況でよかったと思った。
 
日本版とアメリカ版ではラストシーンが違うようで、ダーシーとリジーの和解で終わる日本版と異なり、アメリカ版には追加のシーンがある。二人の睦まじいやりとりのあとでのキス、からのひきのカメラワークはまるでディスニーのお姫様物語みたい。悪いわけじゃないんだけど、そんなシーンは作らずに、ちょっと言葉が足りないくらいの演出で、余韻を楽しみたい。