悪くない1日の終わり。
やるべき事を差し置いて、早々とベッドに入り、ぬるい紅茶を飲みつつ、頭を使わずとも読めるロードサイド小説に目を走らせる。
読み終える頃には眠たくなって、ちょうど日付が変わりそうな時間。
この時間まで飲んでいた友人から、次の食事の誘いがくる。
朝からめいっぱい活動したのだから、こんな夜の過ごし方でも罪悪感を持たずに済む。
人に大事に思われているという安心感を胸に、このまますうっと息を引き取ったら、とても穏やかな死に顔を残せそう。
あと六時間もすれば、また目を覚まして電車に揺られて会社に行く。
早々に寝て、金曜日に残した仕事を済ませよう。